Monthly Archives: 12月 2007

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今年最後のダイビング

12月31日(月) 天気:晴れ 気温:7度 水温:16度 透明度:10m
今日も西風が強すぎて串本はクローズ。2日連続となる須江に行ってきました。
これが2007年最後のダイビングとなりました。
1~2本目:内浦ビーチ
昨日は行かなかったコースも行ってきました。
ハナゴンベはどこえやら?昨日見たのにもう分からない。笑
これだからホームじゃないのは辛いっす。
しかしながら、ケヤリの影でそっと暮らすミジンベニハゼのペア、メスが2匹でオスが1匹というなんともドロドロした関係がありそうなニシキフウライウオ3匹(しかもメスのお腹は卵あり)、ゴテンアナゴはうじゃうじゃ、ダイナンウミヘビもうじゃうじゃ、オドリカクレエビはヤギの上にのってとってもフォトジェニックだったり、小さいですがネジリンボウもいたり、振り返ればマトウダイがついて来ていたり。
バラエティーに富んだ海でした。
そして最後の締めはやっぱりカマスの群れ!
内浦ビーチ カマスの中に入る~!

これが今年最後の更新となります。
みなさま本年もお付き合い頂きありがとうございました。
小さなお店ですので至らないことなど多々あったと思いますが、日々一歩づつ前進してまいりますので、来年もよろしくお願いします。

久々の須江

12月30日(日) 天気:くもり 気温:12度 水温:17度 透明度:10m
冬型の気圧配置となり、西風に弱い串本の海は予想通りクローズとなりました。
こんな時は串本の東側にある須江の出番です。
串本に比べ、透明度、水温共にぐぐっと下がりますが、串本で見られる生物とはまったく違い、こんなの初めて見る~!ってのが、1ダイブで何個体にも出会います。
砂地を行けば南方系の生物と言うよりは伊豆に近い海ですが、岩場にはルリホシスズメダイやハナゴンベがいたり、なんだか不思議な海です。
1~2本目:内浦ビーチ
目指すは深海性の魚、クルマダイ。
見事ゲット。と言うか探すのにめちゃくちゃ苦労した。しかも2本目にやっとゲットだった。
伊豆では何度かニアミスしたことがあるくらいで、個人的に初魚です。
内浦ビーチ クルマダイの幼魚!

同じような種類のチカメキントキ(たぶん)も見られました。

内浦ビーチ チカメキントキ

ヒレナガハゼ、イトヒキハゼ、クサハゼ、カスリハゼ、オドリカクレエビ、ハモ、ダイナンウミヘビ、ホウボウ、トゲカナガシラ、インドアカタチ、アミウツボ、テッポウイシモチ……
生物の違いには何度潜っても思い知らされます。
そしてとどめはこう来たもんだ!
内浦ビーチ なんじゃこりゃ~!!

アカカマスの群れです。
何万匹いたんたろ!?恐ろしい数でした~!!!!!!!!
たぶん明日も須江でしょう。ではまた明日。

アンドの鼻オープン!

12月29日(土) 天気:雨のち晴れ 気温:17度 水温:20度 透明度:20~25m
最高気温17度!年末とは思えないほど暖かい一日でした。
休憩中ロクハンを着て待っていたら暑い暑い。笑
しかし明日からはギューンと寒くなります!汗
みなさん急激な気温の変化になりますので、風邪などひかないようご注意下さい。
1本目:住崎
カゴカキダイの群れが一ヶ所に集まり、100匹くらいの塊になって迎えてくれました。
アカヒメジの大群れはどこへやら、今日は見かけませんでした。
アンカー周辺では、ハダカハオコゼの幼魚が見られました。
今年これで2個体目です。ちょっと貴重ですね!
住崎 ハダカハオコゼの幼魚

アオウミガメが岩のくぼみに入っており、僕らに気付くとすぐにゆっくりと泳ぎ去ってしまいました。
このダイブはゲストのストロボの調整のため、うろうろせずフォトダイブでしたので、あまり生物は見なかったです。
2本目:アンドの鼻
今日から1月6日迄オープンのアンドの鼻、クローズになってから約2ヶ月ぶりに潜りました。
クロホシイシモチは相変わらず多く、キンメモドキ、アザハタ数匹も健在です。
個人的に気になっているクロリボンスズメダイも同じ場所で見られました。
砂地まで行けば、ネジリンボウ、ヒレナガネジリンボウが3ヶ所で見られ、ササハゼのペアも2ヶ所で見られました。
ここの砂地も備前のハゼエリアに負けじの面白さですよ。
アンドの鼻 ネジリンボウとヒレナガネジリンボウの共生

これからあと一週間でまだまだいろんなのが見つかると思います!
僕も今からとても楽しみです!
ムスジコショウダイ若魚、ダンダラダテハゼ、ミナミハコフグ幼魚
3本目:グラスワールド
昨日のセグロチョウチョウウオの成魚を見たかったんですが、もういませんでした。
ん~、やっぱり居つかないか。
今日はヒオドシベラのクリーニングが見られました。
ベラの幼魚はたくさんの種類がこうやってクリーニングするんですよ~。
みんな意外に知らなかったようです。
グラスワールド ヒオドシベラのクリーニング

ツユベラの幼魚、ヒヅメコシオリエビ、ナンヨウカイワリ、ヒレナガカンパチ、メガネゴンベ、オオモンカエルアンコウの幼魚
明日は西風が強いので、須江に行ってきます!
串本エリアとは魚が違う海。明日の更新も楽しみにしてて下さい。

明日からアンドの鼻がオープン!

12月28日(金) 天気:弱雨 気温:15度 水温:20度 透明度:20~25m
真っ青な良い潮が入って来ています。
透明度は20m以上!文句なしです!
1本目:備前
中層を泳いでハゼエリアまで行く途中、透明度が良いのでとても気持ち良かったです。
砂地を見たらさらに綺麗に見えるので、30mは見えてるんじゃない?ってほどでした。
まず、アザハタの根では、婚姻色になったカシワハナダイのオス、そしてここに多いケラマハナダイのオスなどを見ながら、あまり時間を費やさずハゼへ。
ヤノダテハゼ、ヤシャハゼ、ホタテツノハゼのペア、ホタテツノハゼ属の一種3、ミナミダテハゼ、クビアカハゼ……。
ハゼ好きさんにはお勧めのヤツがいっぱいです。
写真はホタテツノハセです。
備前 ホタテツノハゼ1228

アンカー周辺では、オオモンカエルアンコウの成魚、キンチャクガニを探していたら出てきたフシウデサンゴモエビ、メジナの大行進、ムレハタタテダイなどが見れました。
2本目:グラスワールド
今日のサプライズ!
なぜか、セグロチョウチョウウオの成魚がうろうろしていました。
『え!?…』
ビーチで幼魚は今まで何回も見てきましたが、ここでは初めて、そして成魚も初めて見ます。
越冬はしていないと思われるのですが、はて?
実は越冬しているのかな?
そして、久々にジョーフィッシュの顔を見に行ってきました。
相変わらずの愛嬌ぶりで、撮ってくれと言わんばかりです。
グラスワールド ジョーフィッシュ!

知ってる人は知っている。
実はこのジョーフィッシュ、なぜか黄色が鮮やかではなくなってきています。
理由は分からないのですが夏前は綺麗な黄色だったのに、今は少しくすんでいます。
人気っぷりは今も変わりませんけどね!
その他、ハダカハオコゼ、オオモンカエルアンコウの幼魚、ハナゴイ幼魚の群れ、ヒオドシベラの幼魚、カンザシヤドカリ属の一種、アカヒメジの大群
※明日12月29日~1月6日まで期間限定ポイント「アンドの鼻」がオープンです!ぜひみなさん遊びに来て下さ~い!

ビーチもおすすめ

12月26日(水) 天気:くもり 気温:12度 水温:18~20度 透明度:15~20m
今日が初ドライのご夫婦と2本潜ってきました。
と言うことで、まずはビーチから体を慣らしました。
ボートよりも水温の低いビーチですが、夏場ではありえないくらい水が澄んでいましたよ。
1本目:オレンジハウス前ビーチ
エントリー口の水路でフィンを履いていると、まずはクサフグがお出迎え。
そしてすぐ近くの岩の隙間周辺では、イチモンスズメダイの幼魚がウロチョロしております。
このスズメダイはボートポイントにはいない!と言うことと、すごく綺麗な色合いをしているので、いつも『写真を撮りたい!』と思うのですが、なかなか機会がありません。
少し前は同じところにサザナミヤッコの幼魚もいたのですが、もういませんでした。
水路を出て少し行くと、クシハダミドリイシ、スギノキミドリイシなどのサンゴが広がります。
そこには、スミツキトノサマダイ、トノサマダイ、ヤリカタギなど、これまたビーチでしかほとんど見れない魚がたくさんいます!
パッと見は魚が少ないんですが、見れる種類が違うので、串本でボートしか潜ったことのない方には、ぜひ一度ビーチもお勧めしたいですね。
オレンジハウス前ビーチ ミツボシクロスズメダイの幼魚

別の場所で新たに見れたサザナミヤッコの幼魚、とってもフレンドリーなコモンフグ、オトヒメエビ、クマノミ、ミツボシクロスズメダイの幼魚などが見れました。
2本目:備前
最近どこのお店もボロカサゴばかり見に行っているようですが、その周辺は少し生物が寂しいのであえて岩場周辺で遊びました。
ミドリリュウグウウミウシ、タンブヤ・ウェルコニスがともに2個体見れました。
ウミウシ出てきてますね~。
これからもっともっと色んな種類が見れてくると思うので今から楽しみです!
こちらもグラスワールド同様、まだジャパニーズピグミーシーホースが見れてます。
あと数カ月で発見から一年が経ちます。
もしや年中居る普通種なのかな?
備前 ミナミハコフグの幼魚

大きなアオブダイとコブダイ、コロダイの群れ、なぜか昼間なのに歩いているイセエビなどが見れました。

クリスマスイブ

12月24日(月) 天気:晴れ 気温:13度 水温:20度 透明度:15~20m
メリークリスマス!イブ。みなさんいかがお過ごしですか?
こんな日は赤白のクマドリカエルアンコウでも見つけたいところですが、そううまくは行きませんね。笑
さて、少し風がありましたが、今日は2本潜ってきました。
1本目:グラスワールド
東の根ウミウシ探しをしていると、まだいました。
ジャパニーズピグミーシーホース
一時期から少なくなり、探すのに時間を費やすのでもう探さなくなっていたのですが、今日は何気に目に入ってきました。
グラスワールド ジャパピグ

気合を入れて探せばまだまさいるんだと思います。
その他、ヒヅメコシオリエビ、オグロベラのオス、クロユリハゼのペア
2本目:中黒礁
久々のこのポイント。水底付近は砂が舞って視界が悪かったですが、中層ではシマアジがブンブン廻っていました!
中黒礁 シマアジの群れ

この群れが目の前を何度も通過!
よく見ると一匹だけ違う魚が…。
中黒礁 シマアジの群れに混じるギンガメアジ

ギンガメアジです。
南の方に行けば群れでいるアイツです。
う~ん。スイミーのお話に出てきた『目』にでもなっているつもりでしょうか。笑
その他、このポイントで初めてみる魚キュウセンフエダイや、ロクセンフエダイの群れ、アカオビベラのオス、クロホシイシモチの大群等が見られました。
それでは、みなさまメリークリスマス!

夢の扉

12月16日(日) 天気:晴れ 気温:11度 水温:20~21度 透明度:15~20m
昨日より少し風はおさまり、コンディションは良くなっていました。
今日もキビナゴが多く、昨日は見れなかったカンパチ、ナンヨウカイワリなどの回遊魚が入って来ていました。
1本目:備前
今日もまた備前。でも、ハゼエリアまで足をのばして来ました。
久しぶりに行きましたが、ヤシャハゼ、ホタテツノハゼのペア、ヤノダテハゼ、ミナミダテハゼなどが確認できました。
その近くのアザハタの根では、ピーク時に比べイシモチの数は減ったものの、他ではあまり見られないケラマハナダイのオスや、フタイロハナゴイなど、ハナダイ好きにはっもってこいな場所ですよ。
備前 フタイロハナゴイ

ボラダイルツノガニ、コホシカニダマシ、クロイトハゼ、ベラギンポ、コガネスズメダイ
2本目:グラスワールド
こちらもちょっと足をのばして、浅瀬のサンゴエリアに行ってきました。
このエリアは他のポイントにはないサンゴの群生や、そこを好む他の場所にはないトロピカルなヤツがいっぱいいます。
写真はその代表格の一種、ルリホシスズメダイです。
グラスワールド ルリホシスズメダイの幼魚

ここに行けばいっぱいいるんですが、他ではなかなか見れません!
特殊な環境なんですね。
他には、ミスジチョウチョウウオ、ハクセイハギ、ヒレグロコショウダイの若魚、ホホスジタルミ、ニシキイトヒキベラなどこの場ならではの魚たちが見れました。
今日の夕方18:30~放送した「夢の扉」のロケの時に、僕もお手伝いをさせてもらったんですが、僕もチラッと映ってた!!
まさか陸上でも映ると思わなかったから事前にこの場では連絡しなかったんですが…。
あんなことならしておくべきだったよ~。苦笑

フェロモン!?

12月15日(土) 天気:晴れ 気温:11度 水温:20~21度 透明度:15~20m
この季節らしい西の風が強く、水面は波立っています。
しかしながら、海の中は状態が良く、キビナゴが終始群れており、太陽の光に反射して輝いていました。
1本目:備前
魚って不思議だ。
水曜日にみたニシキフウライウオのペアをもう一度見に行ったら、オスだけが別の個体に入れ替わっていた。
大きさも体色も全然違うので見分けはすぐにつきました。
メスはもうお腹に卵を持っているのに、なぜ今頃から奪い合う?のかな。
繰り返し産卵しているようには見えないんだけど。
そして、この広い海の中で、彼らはどうやってめぐり合うのでしょう?
個体数も少ないというのに…。
メスがお色気ムンムンフェロモンでも出しているのでしょうか?笑
抱卵しているメス

新たにいたオス

ボロカサゴ、オオモンカエルアンコウの成魚、フタスジタマガシラ、ヒレボシミノカサゴ
2本目:備前~住崎
まったく同じブイから方向を変えて住崎まで泳ぎました。
実は以外に近いんです。
そのエリアではあまり見られないマツカサウオの幼魚が見れました。
その姿はコインのようです。
備前 マツカサウオの幼魚

オオモンカエルアンコウの幼魚、ミナミフトスジイシモチ、スミツキアトヒキテンジクダイ、ミヤケテグリ幼魚、ヒレグロコショウダイ幼魚、アオウミガメ

ボロカサゴ

12月12日(水) 天気:晴れ 気温:17度 水温:20~21度 透明度:15~20m
今日は港の透明度がいつも以上にクリアだったので期待してポイントに向かったのですが、着いてみると普通だった。笑
それでも20mくらいはあったかな。
週末はイマイチだったのに、ゲストのいない時は良いなんて。
この時期来てくれるみなさんには、これぞ冬ですよ!って透明度に当たってほしいものなんですけどね。
1本目:グラスワールド
もうすぐ始めようと思っている『串本生物図鑑』作りの材料に、写真が全然足りない事が分かった今、少しでも多くの種類の魚の写真が欲しいところなのですが、串本で初めて見るヒオドシベラに遭遇。
グラスワールド ヒオドシベラの幼魚

模様がかわいくて、ついつい時間を費やしてしまいました。
写真がイマイチなのはご勘弁を。苦笑
甲殻類も充実させなくてはと、ウミシダを中心に色々と探してみました。
グラスワールド ハクセンコマチテッポウエビ

写真はハクセンコマチテッポウエビ。
いつもはなかなか撮らせてくれないのに、今日はペアで動かず、『さぁ、撮れ!』という感じだった。笑
いつもこうだと撮りやすいのに。
アカハチハゼ、ハタタテハゼ、オオモンカエルアンコウ、ロクセンフエダイ
2本目:備前
今話題のボロカサゴに会って来ました。
個人的にも何年か前に住崎で見たのが最後。
左の海藻に見事になりきっていた。
備前 ボロカサゴ2

クローズアップ!目がどこだか分かりにくい。
備前 ボロカサゴ

しばらく見れるといいなぁ。
透明度意外にも、これからはウミウシが増えてくると言うこと。
さっそく探してみると、ミドリリュウグウウミウシ、タンブヤ・ウェルコリスなど、個人的にも好きな系統のヤツに2種類も会えた。
備前 ミドリリュウグウウミウシ

備前 タンブヤ・ウェルコリス

そろそろピカチュウなんかも見れて来るのではないでしょうか?
今から楽しみです!
その他、キンチャクガニ、バラハタ幼魚、ニジハタ幼魚、ニシキフウライウオのペア
他にもアイドル陣はたくさんでした。

12月9日(日) 天気:晴れ 気温:12度 水温:20~21度 透明度:10~15m
今週の土日は2チームに分かれ、ファンダイブとアドバンスコースでした。
僕はアドバンスコースを担当させて頂いたのですが、土曜日はビーチで中性浮力、ドライスーツ、コンパスナビゲーション。今日はディープとフォトでした。
熱の入った講習風景!笑
アドバンスコース コンパス説明中

ゲストのみなさん初ドライの方ばかりで、うまくドライの空気が抜けず吹き上がってしまう方、なかなか潜降できない方など、慣れないスーツにやや戸惑っていましたが、ドライスーツが難しい!!と最後まで思った方はいなかったのではないかと思います。
若干一名の全没!(笑)しましたけどね。寒そうだった。ゴメンナサイ!
ポイントは住崎と備前に入りましたが、正直魚をほとんど見てません!ゴメンナサイ!
しかし、フォト講習でゲストが撮ってくれた写真を載せたいと思います。
備前 ウツボ

これぞまさに、THEウツボです。
串本ではもちろん食用です。
今が捕る時期のようで、開いて干しているのをみかけます。
みなさんも串本に来たらぜひウツボを食べてみてね!
酒のつまみには最高です。
ちょっと話が脱線しましたが、アドバンスコース無事終了したみなさん、お疲れ様でした!そしておめでとうございます