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クロホシイシモチの産卵

5月26日(金) 天気:曇りのち雨 気温:21度 水温22度 透明度7m
講習をするならもってこいのビーチ。マリンステージの講習もここでやろうかなと思いつつ下見ダイブ。
マリンセンター前ビーチ
ホンダワラはまだたくさん残っており、ボートとはまた違った雰囲気。ソラスズメダイやハナハゼを眺めながら、ゆっくりと奥に進みます。
しばらく進むと、『コツ、コツっ』とフィンに噛み付いてくるクマノミ。産卵が近づいたり、卵を守っていると、縄張り意識が強くなり、これからの時期はよく噛んできます。
クマノミの攻撃に気をつけながらイソギンチャクの脇を覗くと、やはり卵を産んでいます。
クマノミの卵

クマノミは卵が孵化するまでこうやってちゃんと守ります。これからの時期はあちこちでこういった光景が見れますよ。
けど、近寄る時は無理せず、クマノミを脅かすような行動には気をつけ見ましょうね。
そういや、おでこを噛まれて歯型がくっきりと残っていた人もいました(笑)
みなさんも気をつけてね!
クマノミを後に、さらに奥へ。
クロホシイシモチはあっちこちでカップルになり、どこもラブラブです。
クロホシイシモチのペア

この魚は普段は群れで生活しますが、産卵期だけこのようにペアになります。来たる一大イベントに向け、お互いの息を合わせているのでしょうね。
ご存知の方も多いですが、この魚はメスが産んだ卵をオスが口の中で育てます。オスは孵化するまで食事も取らず口の中で育てるのです。
あっちこっちでペアができている彼らの中で、産卵間近であろうメスがいました。
ある程度見慣れてくると、産卵間近なのはすぐに分かります。
『おっ、これはチャンス!うまくいけば産卵の瞬間を動画モードで撮ってやろう』
と、気合い十分でデジカメを動画モードに変更。ここからは、ある程度根気勝負です。
オスは卵をくわえる準備が整ってますよと言わんばかりに、1分に数回ほど大きく口を開ける運動を行っています。ストレッチです。
メスは周囲への警戒心が高まり、ある一定のエリアに入ってくる魚すべてをしつように追い払ってます。
すぐにオスの元に戻るや否や、大きく腫れた腹部を身体を曲げでアピール。
そんな2匹の行動が何回か繰り返された十数分後
『来た来た来たーーー』
メスのお腹から鮮やかなピンク色の卵が出てきました。
僕のテンションは一気に上がりつつも『しまった!遅い!早くせねば!』と素早く動画撮影スイッチオン!!
ここで
【電池がなくなりました】の文字
『な、な、なな、なぜだーーーー!???ちょっと待てーーーい!!!』
まだ数枚しか撮っていません。
そんな事を考える間にも、オスは卵を素早くキャッチ。
一連の作業はみるみるうちに終わり、数分後には何もなかったかのような状態に。
ペアは完全燃焼。
そんな脇で、僕は思いっきり不完全燃焼!!
根気よく待ちに待ったこの時間。怒りと悲しみが同時に押し寄せてきました。
と、いう事で、動画は撮れませんでした。
『ちくしょー、覚えてろよ!』
クライマックスを終えたクロホシイシモチに捨て台詞を吐いてその場を去りました。
その場を去ってすぐ、また産卵間近のペアを発見!
こちらも十数分で産卵が見れました。
しとしとと雨の降る涼しげな陸上とは違い、海の中はとても熱かったです!
自宅に戻りすぐに充電器を確認すると、充電完了のまま電池が充電器の上に置かれたままでした。どうやら、カラの電池と入れ替えるつもりが、再びカラを入れてしまったようです(マヌケ)。
やばい。この年でボケてきたのかな(苦笑)
クロホシイシモチの産卵シーン見れますよ!ぜひ一緒に行きませんか。
その他、ボラの大群(すごかった)、オトメベラ、ニジギンポなど


産卵期突入

5月19日(金) 天気:曇りのち雨 気温:22度 水温22度 透明度10~15m
今日はクマノミ、オオガラスハゼ、セボシウミタケハゼ、アオスジテンジクダイが産卵した卵を守っているのを観察することが出来ました。個人的にはすべて今シーズン初物。海の中はすっかり産卵シーズン突入なのであります!!
1本目:備前
ここのポイントは面白い場所があります。クロホシイシモチがうじゃうじゃ群れており、その近くにはアザハタが数匹!そう、冬季限定ポイント『アンドの鼻』に似ている所。
キンギョハナダイに紛れて、ケラマハナダイ、フタイロハナゴイなどの南方種がいたり、ウメイロモドキもちらほら。岩陰には稀なアオハナテンジクダイ。クリーナーシュリンプもいっぱいいます!
この近辺だけ南国チックなのです♪
備前のお勧め場所なのでした。
そんなのを見ていたら写真を撮り忘れました(笑)。なので写真はありません。
2本目:住崎
リクエストがありました!それはウデフリツノザヤウミウシ(通称ピカチュウ)。見事にゲストに先に見つけてもらいました(苦笑)。
しかし、見たい生物を自分で見つけたときの嬉しさって、もう最高ですよね!!今日のゲストはピカチュウを見たいと言っており、見事自分で見つけました。水中で叫んでるのが聞こえてきました(笑)。そんな喜んでいるのを見るとこっちもすごく嬉しいのです。
岩陰でアオウミガメが寝ていました。ここの場所はずっと前から変わらず亀に会える確立が高いです!
背後から強烈なスピードでブリの群れが突っ込んで来ました。僕らの周りが一瞬ブリだらけになったのでした。
まさにマクロからワイドまで楽しめました。
住崎 ピカチュウウミウシ住崎 アオウミガメ住崎 ブリの群れ

3本目:海中公園前ビーチ
ここを潜ったのは何年ぶりだったでしょう!?ひっさびさでした。
テーブルサンゴを見るために潜りました。
死滅回遊魚のトノサマダイ、ロクセンスズメダイがもう姿を現していました。
串本に初めて来たなら、ビーチのサンゴもお勧めですよ。
海中公園前ビーチ テーブルサンゴ海中公園前ビーチ テーブルサンゴ

その他、シマアジ群れ、カンパチ群れ、イソコンペイトウガニ、ムレハタタテダイなど。


ひっさびさの晴れ

5月14日(日) 天気:曇りのち晴れ 気温:19度 水温21度 透明度10m
久々に晴れました。ほんと、何日振り?って感じですよね。
結局は潜って濡れる訳ですが、やっぱ晴れてるほうが気分がいいです!
1本目:グラスワールド
あっちこっちでハタタテハゼの姿が目立ちました。
ハゼ類は冬場の間は基本的に穴に入っているようでほとんどお目にかかれません。それが、ある日を境にひょこっと姿を現し、それから水温が下がるまでずっと見れます。冬の間はあまり活動しないからお腹も減らず燃費がいいんだと思いますが、それでもお腹空くよね?っとそんなことを考えながら潜っていました。
グラスワールド ハタタテハゼ

アオリイカの姿を見れはするものの、産卵シーンは見れませんでした。しかし、卵の数は増えていますよ。
2本目:備前
ここはお目当ての魚がありました。
どこの海で現れても必ずみんなの話題をさらう超人気者!!クマドリイザリウオ!
前回は分からなかったけど、今日は見れました。事前に情報をくれたガイド仲間のおかげです。ありがとう。
『めちゃくちゃかわいかった!!』サイズはまだまだ小さく、一番かわいい頃。これが大きくなるとゴツゴツしてきて、全然かわいくなくなるのである(笑)。
お腹空いてたのかエスカを振っていました(見えるかな?)。
ベニハナダイの幼魚・・・?もいました。たぶんベニハナダイ。が、ちょっと自信無し!!
備前 クマドリイザリウオ備前 ベニハナダイ・・・?

透明度が全体的にもう一つですが、魚が増えてきているので楽しいですよ!!
その他、フタイロハナゴイ、クリアクリーナーシュリンプ、アザハタ、ウメイロモドキ、ジョーフィッシュ×2、イソコンペイトウガニ、サメジマオトメウミウシ、クモガタウミウシ


梅雨ですか!?

5月13日(土) 天気:雨 気温:17度 水温21度 透明度10~15m
雨が長引いてますねぇ、もう!しつこいしつこい!!!
早くスカッと晴れて欲しいですね!!
1、2本目塔の沖
エントリー直後、アオウミガメに遭遇!!個人的には久々に会えました。
そしてこれまた久々に会えた魚、モンガラカワハギの幼魚です!!
ん~、このおしゃれな体色が目を引きます。
アマミスズメダイの幼魚もこの時期ならでは!あちこちで幼魚が増えて来てます。
ムチカラマツにはガラスハゼが産卵しています。卵は孵化が近づいているようです。目玉が見える見える。みなさんも見える??
子供達もあなたを見てるよ~(笑)
塔の沖 モンガラカワハギ塔の沖 アマミスズメダイ塔の沖 ガラスハゼの卵

その他、テヌウニシキウミウシ、フタイロニシキウミウシ、オキナワベニハゼ、ボウズコウイカ
明日は少しの間だけ太陽が顔を出してくれるみたいです!


水温上昇

5月8日(月) 天気:雨のち曇り 気温:21度 水温21度 透明度15m
昨日は大荒れでしたが一転してベタ凪です。水温も21度と暖かくなり、快適に潜れるようになりました。
1本目:住崎
僕のみウミガメを見逃してしまった!!あちゃ~。
住崎 アカホシカクレエビ住崎 ムレハタタテダイ住崎 セミエビ

個人的にも大好きなアカホシカクレエビ、産卵してお腹に卵を抱えていました。身体が透けてるから見やすいです!!
今年はあっちこちでムレハタタテダイが群れてます。こんなに多い年は初めて経験します。
根の上でセミエビがポツンと居ました。いつも岩の奥のすごく見づらいところにいるので、まじまじと見てしまいました。
2本目:グラスワールド
ここはアオリイカの産卵狙い!!いますいます、合計4ハイ。しかし、産卵までいたらず。卵も少ないながら数箇所産んでいます。まだ産みたてのキレイな白でした。
卵を見ればイカの成長も分かります。
グラスワールド アオリイカの卵

まっ白(イカはまだタダの丸い形)→凹凸が出て付着物が付き茶色っぽくなってくる(目が見えるようになる)→さらに凹凸がはっきりしてくる(イカの形が分かる)→もう卵は茶色(イカが中で動くのが見える)
と、こんな感じです。
卵の状態もチェックすると楽しいですよ。けど、イカが来てる時はダメですよ。そして卵もむやみに触らないように。
グラスワールド ハタタテハゼグラスワールド モンハナシャコ

水温が上がったからでしょう、ハタタテハゼがやっと見つかりました。
家で飼う人の気持ちが分かるなぁ。ほんと、かわいくてキレイなハゼです。
そろそろドライの方は衣替えですよ~。


Cカード取得コース 一番乗り

5月5日 天気:快晴 気温:22度 水温19~21度 透明度10m
今日はCカード取得コースのみだったのでファンダイブはお休みです。
そして、記念すべき串本店『講習生第一号』が誕生しました。
ありがとうございま~す。
天気、海況ともに恵まれ、いい講習ができたと思っています。
二日間お疲れ様でした。
講習生第一号

これからダイビングを海をめいっぱい楽しんで下さい!!


夏の気配

5月4日 天気:晴れ 気温:20度 水温19度 透明度7~10m
今日はCカード取得講習とファンダイブの2チーム。この調子でいけば、明日は「マリンステージ串本講習生第一号」が誕生します!!今年こそライセンスを採ろうと思っている方はぜひともお越し下さいませ。
と、いうことで久々にビーチも潜りました。浅瀬はまだまだホンダワラがいっぱいですね。
ファンダイブはグラスワールドです。
今日はイトヒキベラの動きがいつにも増して活発に感じました。オスは輝くような青い婚姻色に変え、全身を振るわせ激しくメスにアタックしていました。しかもあちこちで。
アオリイカのペアも産卵場所を探しに来ているようです。
カワハギもオス同士で縄張り争いをしているのでしょうか、得意のクルクル廻る変な形の戦いをしています。
やっと、ハゼの動きも活発になってきたようで、あちこちでクビアカハゼが顔を出していました。
イトヒキベラ、アオリイカ、カワハギ、クビアカハゼを見て、夏の訪れを感じるのでありました。
イトヒキベラ←動きが早くて撮れない
アオリイカ←少し遠かったので撮れず
カワハギ←観ていたので撮らず
クビアカハゼ←ピンボケすぎてみなさんにお見せできない(苦笑)
グラスワールド イエロージョーフィッシュグラスワールド ジョーフィッシュ

と、言うことで、あまり動かず撮りやすいジョーフィッシュです(笑)


GWの串本

5月3日 天気:晴れ 気温:18度 水温18度 透明度7~15m
GW真っ只中、串本はダイバーであふれかえっています。どこの船もいっぱい乗っています。中には沈みそうなくらい乗っているとこもありました(笑)
日は射してて暖かいはずが、北風がビュービューだったので寒く感じる一日でした。
1本目:塔の沖
エントリー直後、大型のイシガキウミウシに遭遇。大きいでしょ。手をならべてみました。
イサキの群れはやはり外洋!たくさんいました。そこに突っ込むようにブリの子供も入ってきました。
ゲストのY子さんがイザリウオを発見(初発見)!!…したらしいんですが、Y子さんのバディも僕も彼女の手招き&シグナルホーンにまったく気づかず、僕達は見逃しました(苦笑)。彼女のイザリウオ初単独発見の証拠を確認してあげることができませんでした。
『Y子さんごめんよ。フードかぶってると音が聞こえないのです』
明日からフードは脱ごうかな?いや、まだ早いかな。。。二つの玉は冷やすなって言うし。フフフッ(笑)
塔の沖 イシガキウミウシ塔の沖 イソコンペイトウガニ

2本目:住崎
ここはダイバーが多かった!!だから濁りに磨きがかかっていました。
しかし、めげずにイロイザリウオ、ピカチュウウミウシなどを見に行き、擬態の上手なキミシグレカクレエビ。このエリアに多いセンテンイロウミウシ。最後にまたまた大型のウミウシに遭遇!今度はミヤコウミウシでした。
住崎 キミシグレカクレエビ住崎 センテンイロウミウシ住崎 ミヤコウミウシ


アオリイカの産卵開始

5月1日 天気:曇り時々雨 気温:22度 水温19~20度 透明度10~15m
1本目:グラスワールド
アオリイカの産卵が始まりました。ピークはもう少し先でしょうが今年も期待大ですね!交接、オス同士の喧嘩、感動の産卵、今年も見せて下さいね~。
グラスワールド ジョーフィッシュグラスワールド カゴカキダイ

黄色いジョーフィッシュかわいいです!!見た目よりも動きがさらにかわいい。捕食の瞬間もバンバン見れま~す。
串本に多いカゴカキダイ!阪神ファンにはたまらない(笑)…のかな。
2本目:住崎
人気者のピカチュウ、ニセイガグリ、ユビノウハナガサ、ニシキ、ムレサキウミコチョウなど岩場はウミウシが多い!探せばどんどん見つかって楽しくなってきます。
住崎 ピカチュウウミウシ住崎 イロイザリウオ住崎 ムレハタタテダイ

イロイザリは最初の頃よりだいぶ大きくなりました。ムレハタタテダイも群れ群れ!!南国の雰囲気です。
今日の天気予報は晴れだったのに、雨が降りました。しかし、3~5日はいいみたいなので良かった良かった。