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サンゴがいっぱい

6月22日(木) 天気:雨 気温:25度 水温26度 透明度10m
串本と言えばテーブルサンゴですね。
と言うことで、今日は串本海中公園行って来ました。
雑誌で紹介される串本のサンゴはほとんどがここのものです。
最大水深がとても浅かったので、コンピューターは26度になっていました。暖かいですね。
先月は1匹しか見なかったトノサマダイの幼魚も、枝サンゴの隙間で数匹に増えていました。
こうやって水温が上がってくると、南の魚達が増えるから嬉しいですね。
サンゴの産卵狙うときはここに来ようかななんて思いながら潜っていたのでありました。
海中公園前ビーチ

もう一つの串本

6月20日(火) 天気:晴れ 気温:26度 水温19~21度 透明度5m
串本の海は、大きく分けて二つに分かれます。
それは、本州最南端の潮岬を境にして分かれるのですが、串本に潜りに来られる方がもっとも多いには西側のエリア。潮岬、大島、古座は東側のエリアになります。
西と東で何が変わるのかと言うと、水温から生き物から全然違うのです。
これには、黒潮の分岐流が西には入るけど、東にはほとんど入らないのが原因です。
そのため、西の海は亜熱帯に分布されるのに対し、東は温帯になります。
もちろん水温も、西側は最低が16度、東側は12度台まで下がります。なんと遠く離れた伊豆と同じです。
そして生物も西はトロピカルな生物がますが、東は地味なイメージです。
この西から東までの移動時間は車で10分くらいなので、ちょっとした移動で2種類の海が味わえる串本は特殊な環境だと思います。
さて、今日はそんな東側の古座ビーチに潜ってきました。
水温は・・・低かったです、19度(苦笑)透明度もすっきりしていません。しかし、普段見れない魚がエントリーから見れました。
キヌバリミヤコウミウシ交接中ジボガウミウシ

縞模様が特徴のキヌバリです。このハゼはもうあっちこっちにいます。通常は見ない魚なのでちょっと感動です。
ミヤコウミウシも目立ちました。串本エリアでこの密度はないですね!交接シーンもあちこちで見れました。
全体的にウミウシの数が多かったです。
他には、コブダイ、アナハゼ、ハリセンボンなど。
西側を潜りまくっている方にはこの違いが面白いかも分かりません。そんな方はぜひお勧めです。
伊豆で大人気のダンゴウオも東エリアなら見つかるんじゃないかな。

ブルーウォーターダイビング

6月17日(土) 天気:雨 気温:24度 水温23~24度 透明度10~15m
梅雨の雨なんて気にせず、前々から気になっていた「ブルーウォーターダイビング」に行ってきました。
個人的に初です!
ブルーウォーターとは潮岬の沖を通過する黒潮の流れに乗り、マンタ、サメなどの大物を期待して潜るダイビングです。
黒潮の中に入るのでもちろん透明度はバツグンに良く、その中でロープにつかまりひたすら大物を待ちます。ワクワク!
初めての参加でいきなりマンタを見た人、どでかいハンマーに遭遇した人など、評判はなかなか!!けっこう見れるそうです。
残念ながら大物に遭遇できなくてもその透明度で満足できるそうだ!
そして初参加の今日の結果は・・・。
黒潮を体感してきました(笑)。しかも、濁ってたらしい。ホントはもっと良いとか。
ブルーウォーターダイビングブルーウォーターダイビング2ブルーウォーターダイビング3

しかし、360度岸が見えないところに行って、海の中も水以外なにも見えないダイビングなんて初めてだったのですごくワクワクしました。
次はマンタ見れるといいな。
あと何回か行って段取りをつかんで、マリンステージでもメニューにくわえようと思っています。興味のある方はご連絡下さい。

繁殖行動活発

6月11日(日) 天気:雨のち曇り 気温:21度 水温24度 透明度10~15m
北よりの風が吹き少し肌寒い一日となりましたが、以外に外洋に出てみると波も無く快適に潜れたのでありました。
1本目:塔の沖あたり
あえてポイントを外して潜りました。たまにはこんなダイビングもワクワク感が味わえて新鮮です。
魚は・・・やはりポイントの方が多い!!って思っちゃいましたが(笑)
アマミスズメダイの求愛行動が活発でした。水温が高くなってきたので繁殖行動が見ものです!
ヤハズアナエビ(?)、垂直に掘った穴に住んでいるヤツですが、入り口に海草の切れ端を持っていくと、爪をそ~っと伸ばして取りに来ます。「この姿がかわいいので何回もやっちゃいます(笑)」

ヤハズアナエビサザナミヤッコワカウツボ

サザナミヤッコも大きかったです!
その他、ワカウツボ、モンガラカワハギ、アオブダイ。
2本目:グラスワールド
こちらはソラスズメダイの求愛が活発でした。いつもゆったりしているイメージとは違い、メスを巣穴に誘うため、求愛ディスプレイを見せているヤツ、他のオスを追い払っているヤツなど、いつもとは全然違いました。
オスが作った巣穴を覗いていけば、産卵中!も見れそうでした。
その他、イソギンチャクモエビ、ダンダラダテハゼ、ユビノウハナガサウミウシ、アカヒメジ群れ、カゴカキダイ群れ。
グラスワールド イソギンチャクモエビグラスワールド ダンダラダテハゼグラスワールド ユビノウハナガサウミウシ

梅雨到来

6月10日(土) 天気:曇りのち雨 気温:23度 水温24度 透明度10m
いよいよ梅雨のようですね。じめじめして嫌なイメージの梅雨ですが、調べてみると雨の降り方には2種類あるそうですね!
日本では、梅雨前線が南にある時を『陰性梅雨』。梅雨前線が近付いて通過する時を『陽性梅雨』というそうです。
だらだらと雨が降り続き、すっきりしないのが陰性梅雨。
スコールのような雨が降ったかと思えば、カラっと晴れたりするのが陽性梅雨。だそうです。
と、いうことは、これからはだらだら雨・・・ですね!
しかし、雨が降れば海の中の魚達にとって大切な栄養分が山などから流れてくる訳ですし、そして餌が豊富になって海が潤うのです。
人間にとっても夏の猛暑に向けて水が必要ですしね!
いろいろ考えると、うっとおしい季節ですが、みんなにとって大切なものなんだなと思ったのであります。
1本目:備前
水温はもう24度!!そろそろロクハンが暑く感じてきました。さて、いつ5mmに変えようかな!?
プチアンド今日も行ってきました。クロホシイシモチとキンメモドキの群れの中に、アザハタ数匹と見ごたえ十分!
他にもケラマハナダイ、アオハナテンジクダイ、クリアクリーナーシュリンプとここだけで1本遊べます。
ミヤケテグリの赤ちゃんがいました!!かわいすぎでしょ(笑)!!!
その他、イソコンペイトウガニ、ミナミハコフグ幼魚、ナマコマルガザミなど。
備前 ミヤケテグリの幼魚備前 ミナミハコフグの幼魚備前 ナマコマルガザミ

2本目:住崎
アオリイカの産卵をチェックしに行きましたが、タイミング合わず、イカの姿が見れませんでした。卵はあまり産んでません。
先日サンビラで30ハイくらい産卵に来てたらしいので、今度はそっちにチェックしに行って見ます。
オオモンイザリウオの幼魚が現れました。イザリウオのリクエストはけっこう多いので押さえとかねば!
その他、ガラスハゼ、ムレハタタテダイ、孵化間近のアオリイカの卵
住崎 オオモンイザリウオの幼魚住崎 ガラスハゼ

オニヒトデ駆除

6月8日(木) 天気:晴れ 気温:25度 水温24度 透明度15m
町内のスタッフが集まり、定期的に行われている『オニヒトデ駆除』が行われました。
オニヒトデと言えばもっと南のイメージですが、ここ串本でもニュースの特集が組まれるくらいまで勢力を伸ばし、サンゴを食い荒しています。
オニヒトデに食われたサンゴは白くなり、死んでしまいます。
一時期に比べると減ってきてはいるようですが、まだまだあちこちでまっ白になったサンゴを目にします。
7日は6人で潜り、およそ1時間の作業で200匹弱が採れました。
8日は7人で、前日と同じところに潜ったので、少な目の100匹弱。
完全に無くなることはないでしょうが、少しでもサンゴを守ろうと串本中のショップが力を合わせて頑張っているのでした。
サンゴを食べるオニヒトデカゴにいっぱい オニヒトデ

けど、本当に見なくなるくらいまで減らすには一体どれくらいかかるのでしょうね。まだまだ先は長いようです。

快適に潜れます

6月3日(土) 天気:晴れ 気温:23度 水温23度 透明度15m
1本目:塔の沖
アドバンスコースのドリフトダイビング!!ですが、流れがほとんどなく、流されるではなく、泳いでたような。
砂地に潜むヤッコエイ。僕らが近づいても気にせずむしゃむしゃと食事をするヒラタエイ。
2本目:住崎
本根のテングダイ!居ついております。外洋の深場のイメージが強いので、住崎で見れると嬉しくなります。
擬態の上手なキミシグレカクレエビ。相変わらずそっくり。
本根にはアカマツカサの種類が何種類もいます。
いっぱい写っているのはナミマツカサ。見分けが難しいのだ!
住崎 テングダイ住崎 キミシグレカクレエビ住崎 ナミマツカサ等

水温も暖かくなってきたので、かなり快適に潜れるようになりました。

ナイトダイビング

6月2日(金) 天気:雨のち曇り 気温:23度 水温23度 透明度5m
今日はアドバンスコース!だったので、ビーチのみとなりました。
前回のログに登場したクマノミの卵はずいぶん成長して、もう目玉がいっぱい!旅立ちまであともう少し。
クマノミの卵

視線を感じるでしょ(笑)
そして、ナイトも潜りました。
水中で日没となるようにちょっと早めにエントリー!
マリンセンター前

昼の魚は次第に岩陰や岩の間へ。夜行性の甲殻類やハナアナゴは全身を出しています。
ここで、前回と同じくまたまたボラの大群に遭遇しました。
暗くて見にくいけど、前回とは比にならないほどの数で圧倒されました。
ハナアナゴ月

明日も講習頑張りましょう!

クロホシイシモチの産卵

5月26日(金) 天気:曇りのち雨 気温:21度 水温22度 透明度7m
講習をするならもってこいのビーチ。マリンステージの講習もここでやろうかなと思いつつ下見ダイブ。
マリンセンター前ビーチ
ホンダワラはまだたくさん残っており、ボートとはまた違った雰囲気。ソラスズメダイやハナハゼを眺めながら、ゆっくりと奥に進みます。
しばらく進むと、『コツ、コツっ』とフィンに噛み付いてくるクマノミ。産卵が近づいたり、卵を守っていると、縄張り意識が強くなり、これからの時期はよく噛んできます。
クマノミの攻撃に気をつけながらイソギンチャクの脇を覗くと、やはり卵を産んでいます。
クマノミの卵

クマノミは卵が孵化するまでこうやってちゃんと守ります。これからの時期はあちこちでこういった光景が見れますよ。
けど、近寄る時は無理せず、クマノミを脅かすような行動には気をつけ見ましょうね。
そういや、おでこを噛まれて歯型がくっきりと残っていた人もいました(笑)
みなさんも気をつけてね!
クマノミを後に、さらに奥へ。
クロホシイシモチはあっちこちでカップルになり、どこもラブラブです。
クロホシイシモチのペア

この魚は普段は群れで生活しますが、産卵期だけこのようにペアになります。来たる一大イベントに向け、お互いの息を合わせているのでしょうね。
ご存知の方も多いですが、この魚はメスが産んだ卵をオスが口の中で育てます。オスは孵化するまで食事も取らず口の中で育てるのです。
あっちこっちでペアができている彼らの中で、産卵間近であろうメスがいました。
ある程度見慣れてくると、産卵間近なのはすぐに分かります。
『おっ、これはチャンス!うまくいけば産卵の瞬間を動画モードで撮ってやろう』
と、気合い十分でデジカメを動画モードに変更。ここからは、ある程度根気勝負です。
オスは卵をくわえる準備が整ってますよと言わんばかりに、1分に数回ほど大きく口を開ける運動を行っています。ストレッチです。
メスは周囲への警戒心が高まり、ある一定のエリアに入ってくる魚すべてをしつように追い払ってます。
すぐにオスの元に戻るや否や、大きく腫れた腹部を身体を曲げでアピール。
そんな2匹の行動が何回か繰り返された十数分後
『来た来た来たーーー』
メスのお腹から鮮やかなピンク色の卵が出てきました。
僕のテンションは一気に上がりつつも『しまった!遅い!早くせねば!』と素早く動画撮影スイッチオン!!
ここで
【電池がなくなりました】の文字
『な、な、なな、なぜだーーーー!???ちょっと待てーーーい!!!』
まだ数枚しか撮っていません。
そんな事を考える間にも、オスは卵を素早くキャッチ。
一連の作業はみるみるうちに終わり、数分後には何もなかったかのような状態に。
ペアは完全燃焼。
そんな脇で、僕は思いっきり不完全燃焼!!
根気よく待ちに待ったこの時間。怒りと悲しみが同時に押し寄せてきました。
と、いう事で、動画は撮れませんでした。
『ちくしょー、覚えてろよ!』
クライマックスを終えたクロホシイシモチに捨て台詞を吐いてその場を去りました。
その場を去ってすぐ、また産卵間近のペアを発見!
こちらも十数分で産卵が見れました。
しとしとと雨の降る涼しげな陸上とは違い、海の中はとても熱かったです!
自宅に戻りすぐに充電器を確認すると、充電完了のまま電池が充電器の上に置かれたままでした。どうやら、カラの電池と入れ替えるつもりが、再びカラを入れてしまったようです(マヌケ)。
やばい。この年でボケてきたのかな(苦笑)
クロホシイシモチの産卵シーン見れますよ!ぜひ一緒に行きませんか。
その他、ボラの大群(すごかった)、オトメベラ、ニジギンポなど

産卵期突入

5月19日(金) 天気:曇りのち雨 気温:22度 水温22度 透明度10~15m
今日はクマノミ、オオガラスハゼ、セボシウミタケハゼ、アオスジテンジクダイが産卵した卵を守っているのを観察することが出来ました。個人的にはすべて今シーズン初物。海の中はすっかり産卵シーズン突入なのであります!!
1本目:備前
ここのポイントは面白い場所があります。クロホシイシモチがうじゃうじゃ群れており、その近くにはアザハタが数匹!そう、冬季限定ポイント『アンドの鼻』に似ている所。
キンギョハナダイに紛れて、ケラマハナダイ、フタイロハナゴイなどの南方種がいたり、ウメイロモドキもちらほら。岩陰には稀なアオハナテンジクダイ。クリーナーシュリンプもいっぱいいます!
この近辺だけ南国チックなのです♪
備前のお勧め場所なのでした。
そんなのを見ていたら写真を撮り忘れました(笑)。なので写真はありません。
2本目:住崎
リクエストがありました!それはウデフリツノザヤウミウシ(通称ピカチュウ)。見事にゲストに先に見つけてもらいました(苦笑)。
しかし、見たい生物を自分で見つけたときの嬉しさって、もう最高ですよね!!今日のゲストはピカチュウを見たいと言っており、見事自分で見つけました。水中で叫んでるのが聞こえてきました(笑)。そんな喜んでいるのを見るとこっちもすごく嬉しいのです。
岩陰でアオウミガメが寝ていました。ここの場所はずっと前から変わらず亀に会える確立が高いです!
背後から強烈なスピードでブリの群れが突っ込んで来ました。僕らの周りが一瞬ブリだらけになったのでした。
まさにマクロからワイドまで楽しめました。
住崎 ピカチュウウミウシ住崎 アオウミガメ住崎 ブリの群れ

3本目:海中公園前ビーチ
ここを潜ったのは何年ぶりだったでしょう!?ひっさびさでした。
テーブルサンゴを見るために潜りました。
死滅回遊魚のトノサマダイ、ロクセンスズメダイがもう姿を現していました。
串本に初めて来たなら、ビーチのサンゴもお勧めですよ。
海中公園前ビーチ テーブルサンゴ海中公園前ビーチ テーブルサンゴ

その他、シマアジ群れ、カンパチ群れ、イソコンペイトウガニ、ムレハタタテダイなど。